岩貞、うつむくな胸を張れ!秋山に続き無援地獄…2失点完投負けも西武打線を10K

 「交流戦、西武2-0阪神」(1日、メットライフドーム)

 今季2敗目が刻まれた。粘投の上につけられた大きすぎる黒い丸。阪神・岩貞は最後までマウンドを降りなかった。「点を取られてしまったので」。待ち続けた味方打線の援護は得られなかった。8回2失点での敗戦にも、試合後は先に得点を許してしまった自らの投球を悔やんでいた。

 成長の跡は見せた。2点ビハインドで迎えた七回。2死二、三塁で対するのは、1番・秋山。これ以上離される訳にはいかない。1球ごとに歓声、そして悲鳴がこだまする。最後は、腕を振り切ったチェンジアップで空振り三振。終盤に背負ったピンチは無失点でしのいだ。

 相手は両リーグトップのチーム打率・279を誇る西武打線だ。それでも思い切って腕を振っていった。圧巻は四回だ。まずは内角直球で外崎から空振り三振を奪うと、続く中村にはチェンジアップで空振り三振。最後は炭谷も空振り三振に斬り、3者連続三振。8回完投で10奪三振。菊池に負けずとも劣らない熱投を見せた。

 勝敗を分けた二つの場面があった。まずは初回。先頭の秋山に内角を突いた147キロ直球をはじき返されると、この打球が左翼ポール際に吸い込まれた。いきなり許した先制点。「先頭打者ホームランは流れとして良くなかった」と振り返る。三回には2死一、二塁から、4番・山川に左前適時打を浴び、1点を加えられた。

 悔やまれる2失点。同級生の同じ左腕に投げ負けた。「(成績は)大先輩なので」。相手が一枚も二枚も上手だった。そんな中で見せた8回6安打2失点の力投。無援に泣いた2敗目だが、マウンドを一人で守り抜いた。次につながる、112球だった。

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