糸井、攻守で魅せた!ハッスル猛打賞にフェンス激突好捕
「巨人4-2阪神」(10日、東京ドーム)
両手には野球道具を持ち、汗を流しながら帰路を急いだ。攻守に見せたベテランの執念。最後まで勝ちを信じて戦った。今季3度目の猛打賞にフェンス際の好捕。阪神・糸井嘉男外野手が見せた懸命のプレーは、勝利にはつながらなかった。悔しさが募る。一言、言葉を絞り出した。
「こういう均衡した試合を、勝ち切らないといけない…」
初回、左前打を放つと、3点ビハインドの六回だった。1死二塁。1-1から直球を左前にはじき返した。内海を降板に導いたフルスイング。ロサリオは空振り三振に倒れたが、続く福留の打席でスタート。6個目の盗塁を決めると、福留の中前適時打で生還した。
三回には守備でも魅せた。右翼ファウルゾーンの飛球を追うと、フェンスに激しくぶつかりながら好捕。タッチアップを阻止すべく、二塁に素早くダイレクトで返球した。わずかな差でセーフとなったが、敵味方関係なく球場を沸かせたプレー。プロの技を見せた。
八回には2死から中前打を放ち、今季3度目の猛打賞。打率・300と大台にも乗せ、チームの規定打席到達者の中で、唯一の3割打者となった。「悔しさ残る?もちろん、はい」。個人の活躍に満足感などなく、厳しい表情を崩さなかった。11日から首位・広島との3連戦。悔しさはバットで晴らすしかない。
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