ロサリオ、来日最多4打点 初回14打席ぶり安打!V2点打から猛打賞!

 「阪神7-2中日」(5日、甲子園球場)

 「こどもの日」の甲子園は今季最多4万6638人の大観衆。速攻を決めた阪神が快勝し、虎党の子供たちを喜ばせた。不振に苦しむウィリン・ロサリオ内野手(29)が、14打席ぶり安打の先制2点打を含む3安打。来日最多の4打点で、チームに貯金1をもたらした。

 完璧に捉えたわけではない。だが、打球は死んでいなかった。4番としての意地を見せたロサリオが、先制適時打を含む3安打4打点の大暴れ。チームとしては2015年から「こどもの日」4連勝で、虎キッズを笑顔にした。

 いきなりビッグチャンスが訪れた。初回、ガルシアの3者連続四球で築いた無死満塁の絶好機。ここで打席に入ったロサリオは、追い込まれながらも直球を左前にはじき返した。自身14打席ぶりの安打は、流れをグッと引き寄せる2点適時打となった。

 「いつもいい結果が出るかは分からないが、毎日朝早くに来て練習しているので」と胸を張った。三回の第2打席は1死一塁から盗塁を決めた糸井を二塁に置き、遊撃手のグラブをはじく執念の左前適時打。八回の第5打席は1死二塁から左翼線に適時二塁打だ。

 ことごとく好機を生かし、来日最多となる4打点をたたき出した。延長の末に敗れた前日は5打数無安打。13打席ノーヒットとなり金本監督から「ちょっとメンタルが参ってるわね」と心配されていた。ただ、重圧に苦しむこともあるが、決して「野球を楽しむ」心を忘れないのが、この男のいいところだ。

 三回2死一塁で打者・京田の場面。カウント1-1から小野は一塁へけん制球を投げた。この球が少しそれて体勢を崩したロサリオは、後逸したかのようにファウルゾーンへ駆け出し、一塁走者の大島に“フェイント”をかけた。

 助っ人の予期せぬ動きにスタンドからは笑いが生まれた。少し遊び心を加えたと認めた上で助っ人は「小野投手がプレッシャーを感じながらやっていたように映ったので、何か助けになればと思って」とマウンドの小野を和らげる目的もあったことを明かした。

 本拠地で初めてのお立ち台では「チームのため、そしてファンの人のために打てたことが何よりうれしい」と喜んだロサリオ。まだまだこんなものではない。

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