ロサリオで鬼門突破打ァ!マツダは「すごくいい球場」 さあ黄金貯金週間

 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が27日、マツダスタジアムでの全体練習に参加した。チームは現在10勝10敗の勝率5割だが、同球場では14年から4年連続で負け越している。28日から始まる9連戦最初のカードで波に乗るべく、上昇気配を見せている主砲が“鬼門”打破への立役者となる。

 澄み渡る青空の下、ハツラツとした動きで汗を流した。28日から始まる9連戦。その最初のカードとなる敵地での広島3連戦を前に、ロサリオは攻守にわたって入念な準備を施した。

 「すごくいい球場。アメリカに似ていて、選手にとっては快適だと思う」

 打撃練習前、金本監督と約5分間の会話を交わした。内容について指揮官は「特にないよ。雑談だね」と事もなげに流した。現在、打率・253、1本塁打と本来の“トロ”ではない。だが、将は「悪いと言っても(打率)2割4分、5分。十分に挽回できる」と主砲としての信頼度は揺るがない。

 チームはマツダスタジアムで4年連続で負け越している。昨季は3勝8敗1分け。9月に行われた1試合で勝利したが、カード勝ち越しはなし。16年も5勝8敗と、敵地では辛酸をなめ続けている。地鳴りのような鯉党の大声援、真っ赤に染まるスタンド。マツダ独特の雰囲気に金本監督も「やっぱり、あるやろうね。相手チームが甲子園で感じているように」とビジターの洗礼を感じているようだ。

 そんな“負のイメージ”を払しょくするためにも、主砲のバットに込められた期待は大きい。昨年のセ・リーグ覇者との今季2カード目。ロサリオの口からは「(相手)チームというよりかは、自分のためにも、やらないといけないことをやっていく」と冷静な言葉が発せられた。優等生ぶりあふれるコメントにも、4番としての自覚とプライドがにじみ出る。

 この日の打撃練習では、3連発を含む9本の柵越え。内野が天然芝のグラウンドは来日後初めてとなるが、投内連係では一塁で軽快にゴロをさばき、投手にトス。バントシフトの際には、閑散とした観客席に響き渡るほどの大きな声で猛チャージ。「野球に対して熱心やね」と指揮官が感心するのもうなずける。献身的な姿勢は練習から変わらない。

 松山から舞台を広島に移し、勝率5割から臨む9連戦の初戦。開幕3戦目の来日1号以降、一発は鳴りを潜めているが、最近3カードで打率・320と確実に本調子を取り戻しつつある。背番号20のバットがこのまま上昇カーブを描けば、“鬼門”のマツダで六甲おろしがこだまする。

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