ロサリオ「一球一球大事に」 メッセの言葉支えに二回り目で本領発揮へ

 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が16日、中日戦に備え豊橋へ移動した。FA権を取得したメッセンジャーから「一生懸命やること」と、活躍の秘けつを伝授され、二回り目となる対戦に向けて「一球、一球を大事に」と力を込めた主砲。19日には松坂と対戦予定だが「ぜひ打ちたいと思います」と闘志を燃やした。

 日本で長くプレーしてきた“先輩”の言葉が、異国の地で苦しむロサリオを支えている。「彼からは一生懸命やっていくことが大事。チームのためにやっていくことを教えてもらっている」。一回り目の対戦を終えて打率・222と本調子ではない。だからこそ、復調へ向けてメッセンジャーが説く“一生懸命”という姿勢が重要になる。

 金本監督も「必死に練習しとるからね」と語った上で「ピッチャーと2回、3回と対戦して見えてくるところもあるだろうし。慣れもあるし、自分自身の形というのを見失っている。でも戻りつつあるから。練習ではだいぶ良くなっているから」と期待を込めた。

 12日の試合前練習ではフリー打撃の際にスコアラーへビデオ撮影を依頼し、猛打を振るったキャンプ時とどこが違うのかを見比べた。それを基に、室内練習場でスイングの修正を行うなど、復調への努力を惜しまない。チームのために、勝利に貢献するためにロサリオ自身も必死だ。

 今後は一度、戦った相手との対戦が続いていくだけに「具体的な話はしたくないんですけど、一日一日、一球一球を大事にしていくことが大切だと思う」と語った助っ人。これまでの結果を踏まえた上で、打開策を導き出そうとしている。

 19日の第3戦にはメジャーで実績を残した松坂との対戦が予定されている。ロッキーズ時代は一度も対戦機会がなかったといい「もし投げてこられたら、ぜひ打ちたいと思います」と闘志を燃やす。

 この日は静養に努め、夕方の新幹線で豊橋に入ったロサリオ。「何が起こるか分からないですけど、いい結果を残したい」と力を込めた。金本監督も松坂との対戦に「こっちは打つだけですよ」と言い切った。チームの貯金を積み重ねていくために、ロサリオの復調が何よりも欠かせない。

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