阪神、星野さん追悼試合で白星捧げられず…九回マテオ1点守れず引き分け
「オープン戦、阪神2-2中日」(10日、甲子園球場)
阪神が今季オープン戦7試合目での初白星を目前で逃した。黒星は免れ、初の引き分け(6敗1分け)としたが、1月に死去した星野仙一元監督の追悼試合で白星を捧げることはできなかった。
初回にロサリオが先制適時打を放ち、四回には大山の適時二塁打で追加点を挙げた。しかし、2-1で迎えた九回、登板したマテオが安打と暴投で2死二塁となった場面で福田に同点適時打を浴びた。
延長戦のないオープン戦、九回最後の攻撃で中日の4番手・鈴木博を攻める。上本の安打と大山の四球で2死一、二塁で糸原が打席に入ったが、三遊間を抜けようかという鋭いライナーを京田が横っ飛びでキャッチ。試合終了となった。
ただ、好材料はあった。先発の秋山拓巳投手が5回を1安打無失点、毎回の7奪三振で、二回から五回まではすべて三者凡退と存在感を示した。
試合前は18年ぶりのリーグ優勝に導いた2003年の星野元監督の映像が球場内に流され、黙祷が捧げられた。阪神の選手、スタッフは星野元監督がつけた77番の背番号をつけて臨んだが、白星は捧げられなかった。