ドラ5谷川、ビシエドえぐった 内角へ得意シュート!五、六回は3人斬り

 「オープン戦、阪神2-5中日」(9日、甲子園球場)

 さらなる成長につながる課題を手にした聖地初登板だった。阪神のドラフト5位・谷川(九州三菱自動車)が四回から登板し、3回を2安打1失点。五回以降は持ち味を発揮したが、四回の内容に悔しさをにじませた。

 メッセンジャーの後を受け、野球人生初となる甲子園のマウンドへ。「入りは緊張もありました」。初のオープン戦登板。巡ってきたチャンスをものにしたい-。その重圧が、谷川の感覚を微妙に狂わせる。先頭の高橋に簡単に中前へ運ばれると、次打者・松井雅への暴投で二進を許した。

 その後、1死三塁から亀沢に犠飛を打たれ失点。続く京田にも中前打を浴びるなど、苦しい投球だった。「先頭から(内角に)ドーンといける」という強気のスタイルは「出せなかった」。それでも、「今後の課題にしたい」と糧としていくことを誓った。

 五、六回は三人斬り。四回2死からアルモンテの打球を右太もも付近に受けたことで「いい感じに緊張がほぐれました」と笑顔で明かしたように、その後は自分を取り戻し、ビシエドら右打者へは得意のシュートで内角をえぐった。香田投手コーチからは「持ち味は出せていた」と及第点を与えられた。

 今後、「ストレートの強さも出てくると思う」と自信を見せる谷川。即戦力ルーキーとして、1年目から戦う気概にあふれている。

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