熊谷は井端 1軍C内定!遊撃争い参戦 名手の師匠・高代コーチがくぎ付け

 阪神のドラフト3位・熊谷敬宥内野手(22)=立大=が12日、甲子園室内で行われた新人合同自主トレで安定感のあるグラブさばきを評価された。視察した高代延博作戦兼総合コーチ(63)が中日時代の教え子でもある巨人・井端弘和内野守備走塁コーチ(42)の名前を挙げ、1軍キャンプスタートが内定していることを明かした。大学時代に映像で名手の動きを参考にしていた熊谷は、守備でのアピールを誓った。

 名伯楽が思わず目を奪われた。谷川のブルペン入りを視察しに来た高代作戦兼総合コーチが、きれいな捕球音に反応した。視線の先にいたのは熊谷。ペッパーで打球をさばくルーキーの姿に「パシン、パシンといい形で捕球していた。まだ膝が高いけど、そこも井端のイメージ」と明かす。

 引き合いに出した中日時代の教え子は、ゴールデングラブ賞を7度獲得した名手。「井端は入ってきた時に膝が悪くてね。でも、練習する中でうまくなっていった」と明かす。熊谷もまだ膝の動きに硬さは残るが、捕球からスローイングに移る際のスムーズで鮮やかな動作は井端をほうふつとさせる。

 本人も大学時代、井端のプレーを映像などで見ながら参考にしていたという。「そう言っていただいてすごくうれしい」と声を弾ませた熊谷。高い守備力は大学球界No.1の呼び声が高く、不断の努力でその地位を築いてきた。

 ペッパーでは「捕球するタイミングを大事にしてやっている」と明かすように、守備への意識や考え方は歴代のルーキーと比較しても群を抜いている部分がある。「楽しみな選手だよ。足も速いみたいだし、あとは打つ方がどれくらいいけるか」と高代コーチは目を細めた上で、「まだ正式発表にはなっていないけど、そういう方針ではいます」とすでに1軍の宜野座キャンプスタートが内定していることを明かした。

 北條、西岡、糸原らとの遊撃手争いに参戦することになる熊谷。「守備をまずアピールしたい。1年目なので元気ハツラツと。遠慮していてもダメなので、しっかりやっていこうと思います」と力を込めた。

 まだレギュラーが確定していない二遊間のポジション。そこにルーキーが新たな風を吹かせる可能性は十分にある。

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