ドラ2小野、13度目の先発でプロ初白星 ウイニングボールは「親に贈る」
「阪神3-0ヤクルト」(29日、甲子園球場)
阪神のドラフト2位ルーキー・小野泰己投手(富士大)がうれしいプロ初勝利を挙げた。
プロ13試合目の先発登板となった小野は、二回、2死満塁のピンチを招いたものの、フルカウントから石川を見逃し三振に仕留め、ピンチを脱した。5四球と課題の制球には苦しんだものの、その後は150キロ超のストレートを主体に、6回2安打無失点と好投。盤石のリリーフ陣にも助けられて、待望のプロ初勝利をマークした。
初めてのお立ち台に立った小野は「勝てない時期が続いた中で、応援に来ていただいた方の前で初勝利をすることができました」と、地元・甲子園のファンに感謝した。「今年1年、まずここ(1勝)を目標にやってきたので、達成できてうれしく思います」と初々しい笑顔を見せた。
自身のピッチングについては「リズムよく投げることはできなかったんですが、ピンチの場面でも野手の方に助けていただいて。またお客さんの声援をしっかり力に変えることができました」と振り返った。
試合後は、報道陣の求めに応じて、金本監督との記念写真に収まった小野。監督からは「やっと勝てたな」と声を掛けられたといい、「実感はわきました」と明かした。
抑えのドリスから手渡されたウイニングボールについては「今まで野球を続けさせてくれた、親に贈りたいと思います」と話していた。