虎 自力V消滅 九回に守護神ドリスが打ち込まれ…十二回までに勝ち越せず
「広島-阪神」(3日、マツダスタジアム)
阪神が5-5の延長十二回に勝ち越すことができず、この時点で勝ちがなくなり、自力優勝の可能性が消滅した。
3点をリードして迎えた九回、守護神ドリスが新井、エルドレッドに連打を浴び、1死後に代打松山に右前適時打を許した。なおも1死一、三塁から代打西川にカウント3-2から中堅右へ安打を許した。三塁走者に続き、スタートを切っていた一塁走者の野間も生還し同点とされた。
延長十二回の攻撃では1死から大山の右中間三塁打で勝ち越し機を作ったが、俊介が二ゴロ、代打原口が二飛に倒れた。
勝たなければ自力優勝の可能性が消滅する一戦は、初回2死から福留の右中間二塁打をきっかけに5連続長短打と敵失で4点を先制した。
投げては先発の岩田が粘投。初回に四球と連打で1失点、五回にも四球が絡んで失点したが、強気の投球で試合を作った。六回に1死一、三塁を招くと、桑原にスイッチ。エルドレッドを遊ゴロ併殺に打ち取り、このピンチを脱した。5回1/3を投げて4安打2失点だった。
「六回までは投げきりたかったです。ランナーを残して代わることになりましたけど、その後を抑えてくれたクワ(桑原)に感謝したいです」
岩田は四回を投げ終えて、通算1000投球回に到達。プロ通算348人目で、球団では1000投球回が表彰された98年以降、湯舟、藪、伊藤敦、下柳、井川、福原、久保、能見、安藤、メッセンジャーに続く11人目の到達となった。
以降はマテオ、ドリスと逃げ切りを図ったが、守護神のドリスが3点のリードを守ることができなかった。