岩貞、背信6失点…抹消へ 代役候補に島本、岩田
「阪神5-9広島」(18日、甲子園球場)
蛇ににらまれたカエルのように、阪神・岩貞はマウンドで萎縮していた。プロ入り後、一度も白星がない広島打線を相手に3回6失点KO。チームが5連勝を狙う中での背信投球に、金本監督は「首位のチームとやるような投球では全くない」と断罪した。
立ち上がりから腕が振れなかった。制球もままならなかった。一挙5点を失った二回、西岡のまずい守備もあったが、田中、菊池に連続2点適時二塁打を浴びたボールは、どこか苦し紛れに投げた感が否めない。
荒々しく打者に向かっていくスタイルは影を潜め「何か不安げに投げているというか、思うようにいかないというか…」と評した指揮官。次回登板については「考えます」と2軍降格を示唆。代役候補にはウエスタンでリーグトップの防御率1・34をマークする島本や岩田の名前が挙がる。
試合後、岩貞は報道陣の問いかけにうなずくだけだった。先発の責任を果たせず、ゲームを壊した左腕。首位・広島を追う猛虎にとって痛恨の1敗だ。