上本、光った一発!さすが“Gキラー”マイコから聖地初弾

 「阪神1-5巨人」(7日、甲子園球場)

 完璧な打球だった。173センチ、65キロの体からフルパワーを解き放ち、左中間最深部に突き刺した。阪神・上本博紀内野手(31)が5月24日・巨人戦(甲子園)以来、自身出場31試合ぶりの4号ソロ。“Gキラー”のバットが、甲子園で輝いた。

 2点を先制された直後の初回1死。カウント3-2と追い込まれながら、低め153キロをフルスイングで捉えた。今季の4本塁打中、3本塁打が巨人戦。また、阪神選手のマイコラスからの一発は福留に次いで2人目。甲子園では初だ。一筋の光明とも言うべき一打に、金本監督も目を細める。

 「彼の打てるゾーンに来たというか、それをきっちり打ったというかね」

 チームはマイコラスの前に4安打1得点と沈黙。上本の一発を起点にすることができず、完膚なきまでに抑え込まれた。「立ち上がりを見て、上本もよく打ったなというぐらい。今日はもう、相手が素晴らしすぎたんでね」と指揮官。苦しんだからこそ、背番号00の一撃には価値があった。

 好調の鳥谷と共に、2番打者として奮闘し続けている。3試合連続安打、打率・286と状態は悪くない。敗戦に沈む試合後は無言を貫いたが、秘めたる闘志は相当なものだ。一発長打で、今度こそ勝利へ導いてくれる。

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