高山 3割20発&日本一へ逃げ道断つ 自分にハッパ!虎の原動力になる

 金本阪神2年目の大躍進の原動力になるのは俺だ!阪神・高山俊外野手(23)が28日、デイリースポーツのインタビューに応じ、17年シーズンへの覚悟を語った。今季は大卒2年目選手としては球団史上初となる「3割、20本塁打」を目標に掲げる。目の前の大きな壁から逃げず、真っ向からぶつかっていく。昨季新人王に輝いた世代屈指のバットマンが、32年ぶりの「日本一」という夢を追いかける。

  ◇  ◇

 -プロに入り初めてとなったオフは、ウエートトレーニングに力を入れていた。

 「下半身、スクワットを結構やっていましたね。上半身も満遍なくやっていましたけど、背中ですかね。特にとなると、背中とリスト。でも、本当に満遍なくやりましたよ。スクワットは(球団からの)目標の数値がありましたし」

 -ファイテン社と契約し、サプリメントも摂取するようになった。

 「そういう話をしていただいて、僕の中でも興味のあることの一つだったので」

 -オフ期間で体重も増やしていた。

 「5キロくらい増えましたね。そこから今は3キロくらい減りましたけど。今がちょうどいいのかなぁ…。まだ分からないですね」

 -キャンプでは打撃練習を重点的に行っていた。体重を増やして、変化はあったか?

 「パワーは増したというか、それは5キロも増えたので感じましたけど。キレが少しなくなっていたというのがありましたし、そういうのも感じましたね」

 -ツイスト打法や逆方向への打撃など、試行錯誤していたキャンプ。技術的に意識していたことは?

 「オフシーズンからキャンプの前半というのは投手と対戦することもほとんどないので、自分の形をつくるいい時間だと思います。そういうふうに、形をつくるという意味ではやっていましたね」

 -オープン戦は18試合に出場して打率・280、4本塁打、11打点。本塁打は日本ハム・大谷らと並んで12球団トップタイ。

 「しっくりきている部分としっくりきていない部分が大きいので、まだまだやっていくところはあるかなとは思いますけどね。そこ(本塁打数)は力がついたのかもしれないですけど、いいことばかり考えていてもしょうがないと思っているので。もっと…チャンスで打てない場面が今は多いので、そこを考えていかないといけない」

 -2年目の今季は「3割、20本塁打」を目標に掲げた。その理由は?

 「基本的に僕は数字をあまり言いたくないんですけど、そのくらいの気持ちを持ってやらないと試合に出られないというか、そういう思いが強くて。今も思っていますし。だから本当に、自分にプレッシャーをかける意味でもないですけど、そういう気持ちで一つ言葉を言うことによって、逃げ道を少なくするというか。自分にハッパをかけるという気持ちの一つですかね」

 -昨季は5盗塁。起用される可能性が高い1番打者として、今年は昨年以上に走ることも求められる。

 「(盗塁増は)思っています。昨年に比べたら強く意識していると思います」

 -新加入した昨季のパ・リーグ盗塁王の糸井の存在は刺激になる?

 「それはもちろんあります。まだ、あまり話していないですけどね。いろいろと話し合っていければいいな、とは思っていますけど」

 -2大会連続のベスト4に終わった侍ジャパン。WBCの試合はテレビで見ていた?

 「はい、見ていました。すごいなと思いましたね。全試合を見られたわけではないですけど、やっぱり1試合1試合が勝負だと思うので、全部がすごいなと思いましたね」

 -昨季、自身は新人王に輝いたが、チームは4位だった。いよいよ2年目シーズンが始まる。

 「昨年悔しい思いをしたので、優勝できるように。その戦力になれればなと思います」

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