金本虎今秋ドラ1は「即戦力左腕」か「高校生野手」

 阪神が今秋ドラフトで即戦力左腕か高校生野手を1位指名のキーポイントに置いていることが2日、分かった。上位候補にJR東日本・田嶋大樹投手(20)、亜大・高橋遥人投手(21)、明大・斉藤大将投手(21)と左腕が豊富で、早実・清宮幸太郎内野手(17)、履正社・安田尚憲内野手(17)ら高校生野手と総合的に比較、判断していく。

 金本監督就任後、2年続けて野手を1位指名した阪神。球団幹部は「ここ何年かで各ポジションに20代前半の野手がそろっている。(優先順位は)投手か、野手なら高校生になる」と明かす。

 昨年も左投手は補強ポイントに挙がっていたが、他の指名選手との兼ね合いで獲得することはできなかった。チーム状況を見れば岩貞が昨季10勝をマークし、横山も頭角を現しつつある。その一方で能見ら先発左腕の高齢化も進んでおり、将来的にバランスのいい先発ローテーションを組むには若き左投手を確保することが必要だ。

 今秋のドラフト候補は昨年と比べれば不作と言われているが、先発ローテに入れる即戦力左腕は粒ぞろい。高校時代から注目を浴びていた田嶋や、力強いストレートが魅力の高橋。変則的なフォームで3年時から日本代表入りした斉藤らが有力候補に挙がる。

 今後、シーズンの結果や金本監督の意向を踏まえた上で最終的に“虎の恋人”を決めるが、チームの根幹を形成するのがドラフト。じっくりと秋まで調査を進めていく。

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