藤浪、WBC公認球でお化けカーブ 受けた坂本「エグい」と絶賛

 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が29日、沖縄・宜野座のブルペンで投球練習を行った。WBC公認球を使い、変化球を織り交ぜて全53球。キレがあるカーブの曲がりに手応えを感じ、球を受けた坂本も変化を絶賛した。

 「エグい」「めっちゃ曲がるな」。初日から熱を帯びたブルペン投球。変化球を投げ始めると、藤浪と坂本の会話も活発になった。カーブ、スライダー、ツーシーム、カットボール、フォーク、チェンジアップ。持ち球を全て試した中で、カーブに好感触を得た。

 「数はそんなに投げてないんですが、感じはすごくよかったですね。しっかり腕を縦に振れていますし、バランスが良くなければ投げられない。いいバランス、いい傾向です」

 これまで直球とカットボール主体の投球で、カーブは全体から見れば数%程度の割合だった。120キロ台の球種に磨きがかかれば、160キロの直球との緩急で威力が増す。また、坂本は「カーブ=直球」につながると説明。「ストレートの状態がすごくいい。横にブレていないので。直球とカーブがいいのは、状態がいいです」と補足した。

 「曲がり過ぎてほしくない球種もあるけど、キレが落ちていなければいい」。一般的に、変化が大きいとされるWBC公認球。各球種、入念に曲がり幅を確認した。また、この日は2組目でブルペン入り。試合途中からの登板を想定してか、あえてマウンドをならさず投球を開始した。準備万端。日々手にする感触をWBC、そしてシーズンへとつなげていく。

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