能見 新井さん封じでGCキラー“復肩” 「うまく抑えられれば」

 阪神の能見篤史投手(37)が17日、沖縄・宜野座村で岩貞祐太投手(25)、梅野隆太郎捕手(25)、緒方凌介外野手(26)らとの合同自主トレを公開した。広島との開幕カード(3月31日、4月1、2日・マツダ)に登板すれば、巨人、広島、巨人と続く週末ローテで回る。GCキラー“復肩”に向けて、MVP男の新井封じを誓った。

 気温20度の温暖な沖縄。充実の日々に能見の笑みは絶えない。岩貞、梅野らとの合同自主トレ。「せっかく若い選手と一緒にやってるので」と20代の選手と同じランニングメニューを消化。チーム先発投手最年長の37歳。“新井さん封じ”が上位進出のカギを握る。

 「(チームの)中心でやっている打者なので。ポイントとして、うまく抑えられれば」

 広島との開幕カードに登板すれば巨人、広島、巨人と続く週末ローテで回ることが濃厚。昨季の上位2球団との偏った対戦は開幕ダッシュのカギになる。昨季はリーグ覇者との対戦は2勝3敗。特に新井には15打数7安打の打率・467、2本塁打と打ち込まれた。

 苦手意識はないが「いろんな球が合う。タイミングの問題」と言う。ただ、敵地マツダスタジアムでは過去14勝6敗と好相性。「マツダは投げやすさを感じる」というように地の利を生かして戦う。広島、巨人を倒さずして上位進出は望めない。シーズン序盤の新井封じで波に乗る。

 「長年やってきている選手なので新井さんの読みもある。工夫は毎回考えているから」

 そのために今年は継続してウエートトレに重点を置きながら、短距離ダッシュなど瞬発系のメニューを多く取り入れる。過去には8連勝をマークした巨人キラーだが「もういいよ」と笑いながら、「全部に勝っていかないといけない」と気を引き締める。「達成できるように頑張りたい」という節目の100勝まで残り8勝。早期到達で勝利を呼ぶ。

 「トリ(鳥谷)が必ずいい結果を残してくれていると信じている」。ベテランはとり年にちなみ、鳥谷の復活を強く願った。求めるのはチーム一丸での勝利であり、12年ぶりリーグ制覇だ。「挑むのを怖がらずに挑戦していきたい」と能見。開幕ダッシュへキラー復活、GC封じで覇権奪回に挑む。

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