阪神・岩崎優投手（２５）が１３日、“侍斬り”に意欲を見せた。３月３日にＷＢＣ日本代表対阪神の強化試合が京セラドームで組まれている。並み居る強打者を抑え、中継ぎ投手としての実績を作る。

　リリーフに本格転向する元年。金本監督からは「七回の男」に指名されており、大きな期待を背負う。岩崎は「中継ぎとしては現状、全く実績がないので」と慢心は一切ない。その座を与えられる形となったが、自身の中ではこれから「取りにいく」という気持ちだ。

　実績とさらなる信頼を得るため、これ以上ない最高の舞台が予定されている。侍ジャパンに名を連ねる筒香、山田、中田、松田ら、３割３０本クラスの強打者たちを封じ込めることができれば、中継ぎとしての自信につながる。

　岩崎は「投げたら頑張ります」とＷＢＣ代表戦に向けて、気負いは見せなかったが「対外試合や紅白戦でどんどん結果を出していきたい」と語るように猛アピールを画策している。

　この日は鳴尾浜で遠投やブルペン投球を行って汗を流した。調整ペースは例年より早い。今オフは「正解かどうかはわからない」と模索しながら、下半身中心のトレーニングを積んできた。救援投手としての活躍へ、準備は整いつつある。