高山 G菅野にリベンジ宣言!苦手克服が虎の浮上に直結!猛虎感動大賞奨励賞

 本紙制定・猛虎感動大賞奨励賞を受賞し、本社社員の祝福を受ける高山(撮影・北村雅宏)
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 デイリースポーツ制定「2016年猛虎感動大賞奨励賞」を受賞した阪神・高山俊外野手(23)が10日、2年目を迎える来季に向けて、巨人・菅野智之投手(27)へのリベンジを宣言した。今季は14打数3安打、打率・214と大苦戦。「そういうすばらしい投手から打っていかないとチームも僕自身も上がっていけない」と菅野撃ちで勝利に貢献することを誓った。

 苦手克服が自身のさらなる飛躍とチームの浮上に直結する。出場134試合で打率・275、8本塁打、65打点。ゴールデンルーキーの呼び名にふさわしい活躍を見せた1年目の高山だが、菅野に対しては14打数3安打2三振と抑え込まれた。

 初対決から圧倒された。4月6日の東京ドーム、初回先頭打者の高山はカウント1-1から三ゴロに打ち取られた。内角へのスライダーでバットをへし折られた。三回の第2打席では右前打を放ったが、あとの2打席は遊飛と左飛。「本当に初めて打席に立ったときはびっくりしました。明らかに打てずに、こういう1年が終わってしまった」と後々まで引きずった強烈な印象を口にする。

 シーズン136安打で球団新人記録を更新したヒットメーカーだが、日本球界を代表する右腕には苦杯をなめさせられた。それだけに「来年からはそういうすばらしいピッチャーから打っていかないと、チームも僕自身も上がっていけない。打てるような技術は身につけないといけない」と闘争心に火が付いた。

 チームは今季、伝統の一戦で9勝15敗1分けと大きく負け越した。高山自身も巨人戦の打率・266はセ・リーグカード別ではワースト2位。菅野以外にも、内海に9打数0安打、高木に11打数2安打だった。「そういうところで僕も結果が出てない。研究されるのは当たり前ですし、僕も研究していても数字が結局これなので。実力がまだまだ足りていない」と真摯(しんし)に受け止めている。

 阪神では07年の上園以来となる新人王に輝いたが、一切の油断も慢心もない。糸井のFA加入により、来季の外野争いは激戦必至だ。金本監督もレギュラーは福留、糸井の名前しか明言していない。「試合に出られるようにしないと。そっちの方をまず僕は考えるというか、そっちばっかりですね」。今オフ、高山の心の大部分は危機感で占められている。

 FAでソフトバンクから森福、トレードで日本ハムから吉川光の両左腕を獲得するなど、巨人は大型補強を進めているが「そうですかね」と特に関心を示すことはない。「本当にまずは自分のチームで出られないと、という思いが強いのでそこまではちょっと。まずそこです」と繰り返す。

 2年目の進化を求めて秋季練習、秋季キャンプを通じて打撃フォーム修正に取り組んできた。あくなき探究心に加えて、不断の努力によって、特定の苦手投手をつくることなく試合に出続ける。伝統の一戦での菅野撃ちという結果が、高山がこだわるレギュラー死守にもつながっていく。

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