掛布2軍監督 青柳に内角「どんどん」エグれ 目標の2桁星へまだまだ甘いっ!

 先発し、6回2失点だった青柳
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 「アジア・ウインターリーグ、NPBウエスタン選抜4-2NPBイースタン選抜」(9日、インターコンチネンタル球場)

 アジア・ウインターリーグの視察のため、台湾を訪れている阪神・掛布雅之2軍監督(61)が9日、イースタン選抜戦に先発した青柳晃洋投手(22)に対し、「内角攻め」の重要性を説いた。試合は坂本誠志郎捕手(23)が勝ち越し本塁打を放ち、石崎剛投手(26)が九回を3者三振で締め、ウエスタン選抜が4-2で競り勝った。

 マウンド上の青柳が、汗を拭いながら何度も首をかしげる。序盤に失点を喫し、なかなかリズムに乗れない。VIPルームから見つめる掛布2軍監督も、浮かない表情だ。「これで抑えるのは厳しいね」。6回6安打2失点、8奪三振。数字以上に際立った足りない部分。試合後、指揮官はポイントを挙げた。

 「左右の打者の内角に投げきらないといけないよね。胸元をめがけてどんどん投げ込まないと。打者の近くに投げられるかが、来年先発で勝っていけるかどうかのポイントになってくると思うよ」

 序盤は真っすぐ主体の投球を展開したが、初回1死三塁から犠牲フライで先制点を献上。同点の二回には3連打を許し、勝ち越し点を奪われた。青柳は「(内角を)投げきれなかったのは自分でも感じています。(監督の)おっしゃる通りです」と反省。それでも、三回以降は新球のカーブも織り交ぜながらスコアボードに「0」を並べた。

 台湾では3試合に登板して2勝0敗、防御率1・93。課題のクイックやけん制に取り組みながら、しっかりと結果を残している。カーブについては「シーズンでも使っていけると思います」と青柳。掛布2軍監督も「取り組んでいることに手応えはあると思うよ」と成長を感じていた。

 来季の目標は開幕ローテ入りを果たし、2桁勝利を挙げること。そのために必要なのは、打者の懐を突く勇気と技術だ。台湾で得た経験を無駄にはできない。背番号31の「注文」を念頭に置き、武者修行を続けていく。

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