大和、来季は二塁一本で勝負!「外野はやらない」

 阪神の大和外野手(29)が22日、鳴尾浜で自主トレを行い、来季は二塁手に専念することを志願した。首脳陣の構想では二塁専念は決定していないが、定位置をつかむためにライバルとなる鳥谷、西岡、上本らにガチンコ勝負を挑む意気込みだ。

 はっきりと言った。大和は鳴尾浜での自主トレを終えると、来季にかける決意を口にした。

 「外野はやらない。内野一本。二塁しかないでしょう」

 来季の外野陣は、新加入した糸井が中堅に入った場合、右翼は福留、左翼は高山が有力となる。さらに中谷、江越らも割って入ろうとしている。

 二塁は鳥谷が回ってくる可能性や、復活を期す西岡ら、ライバルが多いとはいえ、レギュラーは決まっていない。14年には外野手でゴールデングラブ賞。内外野を問わずに球界屈指のレベルを誇る守備力も、出場機会を得なければ生かせない。大和は今季の出場試合数が最多の42試合だった二塁で、定位置奪取を狙う。

 首脳陣の中で大和の二塁専念は決定していない。それでも久慈内野守備走塁コーチは「いいんじゃないかな」と意気込みを買った。

 大和の危機感は強い。両打ちに挑戦を始めた秋季練習で右脇腹を負傷。秋季キャンプに参加できなかった。鳴尾浜でリハビリに励んで、すでに右脇腹は完治しているが、「キャンプに行けなかった分、必死です」と表情を引き締める。

 鳴尾浜では右脇腹の状態が落ち着いて以降、打撃マシンを相手に左打席でのバント練習などにも取り組んできた。この日も1時間半のウエートを行うなど、精力的に追い込んでいる。

 「もうけが人じゃない。コンディションは万全」。勝負となるキャンプインへ向けて、まずは準備を整える。

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