来季虎の二塁は超激戦!板山が秋季Cから内野練習本格化

 来季は二塁が超激戦!阪神・金本知憲監督(48)が15日、板山祐太郎外野手(22)を「強化指定選手」の候補に挙げた。外野が主戦場だったルーキーはこの日までに、秋季キャンプから本格的に内野練習を始める方針であることが判明。今年チームが固定できなかった二塁に照準を合わせ、激戦必至な定位置争いに参戦する。

 秋晴れに包まれた甲子園で金本監督が口にしたのは、宮崎で奮闘するルーキーの名だった。「結果が一番いいのは板山。(強化指定選手は)板山とか候補」。首脳陣は、内野手としての能力に可能性を感じているという。29日から始まる秋季キャンプが、新しいチャレンジのスタート。狙うは、二塁の椅子だ。

 「みやざきフェニックス・リーグ」では、ここまで全試合に1番打者として出場。3戦連続猛打賞を記録するなど26打数11安打、打率・423と高アベレージをマークしている。直線距離で480キロ離れた甲子園にも情報は届いており、指揮官も目を細めていた。強化指定選手の筆頭候補に挙げたのは、来季への期待の表れだろう。

 今季、板山は1軍戦40試合に出場。打率・236と結果を残すことはできなかったが、金本監督は「スイングに癖がない。対応力もあると思うよ」と一定の評価を与えている。スイング力が向上すれば、一気に伸びる可能性も秘める。また、内野手としての適性も見逃すことはできない。

 出場40試合の中で三塁での出場は1試合あったが、残りは全て外野での起用だった1年目。それでも、2軍では内野手としての練習も繰り返し行っており、亜大時代の2年春までは二塁が主戦場だった。高代ヘッドコーチは「秋季キャンプから、徹底的に内野練習をさせる方針はあります」と明言している。

 首脳陣の構想は「二塁・板山」。今季は途中出場も含め大和、上本、北條、西岡、荒木、今成の6人が守り、固定できなかったポジションの一つ。来季は鳥谷も参戦する可能性があり、そこに板山が加わることになればレギュラー争奪戦は激しさを増すに違いない。

 宮崎では内外野の“二刀流”で出場を続けており、背番号63は「試合に出られなければ意味がない。両方やるつもりでやっています」と意気込む。ライバルは多いが、負けるつもりは毛頭ない。激戦必至な二塁の定位置争いへ、板山が力強く名乗りを上げる。

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