中谷プロ2発目は初の代打弾「思い切っていけた」九回の三振は悔やむ…

 「DeNA4-3阪神」(3日、横浜スタジアム)

 足取りは重い。横浜の夜空にかけたプロ2本目のアーチ。だが、勝利にはつながらず、最後の打者にもなっただけに、心の底からは喜べない。「(本塁打は)思い切っていけました」。阪神・中谷将大外野手は淡々と振り返り、声を絞り出した。

 反撃ののろしを上げた。出番は3点ビハインドの七回1死。粘投した能見の代打で打席へ向かった。山口の初球、真ん中高めに浮いた126キロスライダーを捉えた。リストを利かせ、フルスイング。打球は左翼席前方で弾んだ。山口とは今季4度目の対決で、それまで2三振を食らうなど無安打だったが、関係なかった。

 「あの打席はたまたまです。真っすぐを待っていました」。6月25日・広島戦(マツダ)以来の一発で、代打本塁打は自身初。チームの代打本塁打は7月20日・巨人戦(甲子園)の狩野以来、今季4本目。昨年の3本を上回る一発となった。

 悔やまれるのは九回の打席だ。ゴメスのソロで1点差に迫り、2死走者なし。後のない状況だった。どうしても塁に出たかったが、山崎康のツーシームに空振り三振した。投球がワンバウンドしたため、振り逃げを狙ったがアウト。「九回も打てていればよかったです」。唇をかみしめ、帰りのバスへと乗り込んだ。

 後半戦は17打数5安打、打率・294。スタメン出場は、わずか2試合。だが外野のライバルである江越、緒方もスタメン定着には至っていない。チャンスはある。レギュラー奪取へ快音を鳴らし続ける。

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