メッセンジャー粘りの8勝目!打線信じたかいあった

 「ヤクルト1-3阪神」(12日、長野オリンピックスタジアム)

 闘志あふれる力投が報われた。7回6安打1失点に抑えた阪神・メッセンジャーが今季8勝目をゲットした。「自分が代わった後に、ああいう形で自分に勝ちが付いて感謝したい。今日はチームの勝利」と充実感に浸った。

 投手陣の大黒柱として、勝利だけを信じていた。二回、打ち取った打球が一、二塁間を抜け、不運な形で先制点を献上。打線の援護に恵まれず、我慢の投球が続いたが、決して気持ちは切らさない。七回2死満塁の窮地は西浦を二ゴロ。雄たけびと共に、激しく右腕を突き上げ、ゲームの流れを呼び込んだ。

 その直後、自身の代打・緒方の中前打から、鮮やかに逆転。金本監督も「これで勝ち星が付かなかったら気持ちがどうしても切れてくるしね。今日はメッセに勝ちが付いたのが一番うれしい」とホッと一安心した。

 そばで有名な長野を訪れても、ポリシーは曲げなかった。前夜は「信州そば」の看板に目もくれず、1人ラーメンを満喫した。いつものように「とんこつしょうゆ味」を体に流し込み準備を整えた。

 それだけルーティンにこだわるのも、強い責任感からだ。助っ人は真剣なまなざしを向けて言う。「開幕投手に選んでもらって、チームを引っ張るという強い気持ちでやっているよ」。いくらチーム状態がどん底でも、前だけを見据えている。

 「オールスター休みを挟んで家族とリラックスできればいいね」。巻き返しの後半戦へ、孤軍奮闘してきた助っ人右腕はしばし羽を休める。

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