藤浪、今季初完封 4・12以来白星

 「交流戦、楽天0-3阪神」(2日、コボスタ宮城)

 暗く、長いトンネルを抜けた先に歓喜が待っていた。阪神・藤浪晋太郎投手(22)が自身初の1安打完封勝利。ジャスト100球の省エネ投球で、7試合ぶりの4勝目を今季初完封で飾った。チームは連勝で貯金を1として3位浮上。完全復調を告げるエースの力投で、6月反攻の足場は整った。

 鬼気迫るエースの姿だった。2点リードの八回先頭。代打・後藤のライナーが藤浪の左太ももを直撃した。ベンチから慌てて香田投手コーチ、トレーナーが飛び出す。その瞬間、藤浪は両手で2人を制した。マウンドは譲らない-。強い気持ちで後続を断つと、最後まで涼しい顔で投げきった。球数100球。7試合ぶり白星は、9回1安打の完封劇だ。

 「一番長かったですし、本当につらい時期だったので、何とか久々にいいピッチングができて良かったです」

 杜の都で、長いトンネルを抜けた。気温14度。力勝負ではなく、バランスを重視した。直球は最速150キロ。カットボールなど変化球をストライクゾーンにちりばめ、ゴロアウトは22を数えた。「寒かったですし、球威や球速にこだわらず打ち取っていこうと思った」。狙い通りの結果に藤浪本人もニンマリだ。

 予兆を感じていた。5月13日・DeNA戦(横浜)のプレーボール10分ほど前。グラウンドに出て、キャッチボールをしていると、ふいにあの「感覚」を取り戻したという。

 「トップを早く作ろうとしたら、それがはまりました。思いつきですね。ちょっと良くなってきたかなあと。去年は5月14日で、今年も5月13日でした」

 1年前の5月14日・ヤクルト戦。投手・成瀬へ「捕手の後ろまで突き抜ける」イメージで投じた1球が、右腕を覚醒させた。昨季後半に右肩の痛みを我慢して投げ続けたため、フォームにもズレが生じていたが、今季10試合目でようやく本領発揮した。

 シンプルな思考にも立ち返った。日本ハム・大谷も自身と同じように勝ち星に恵まれず、苦しんでいた。スポーツニュースを見て改めて思ったという。「たまたまだと思いますけど、自分と一緒で無駄な四球が多かったら勝てないんじゃないですかね。人のことを言える立場じゃないですけど(笑)」。四球数はリーグワーストだが、この夜はわずか2四球。ボール先行に表情をゆがめる姿はなかった。

 「藤浪で勝てたことは大きい。ウチは藤浪、メッセ、能見で勝っていかないといけないチーム。これから挽回してくれるでしょう」

 金本監督もエースの久々の勝利に一安心。昨季も交流戦から上昇気流に乗った。藤浪の季節がやっと訪れた。

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