高山、宿敵山崎康撃つ!大学時代に因縁

 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=が9日、“山崎康撃ち”を誓った。大学2年秋の明治神宮大会決勝で亜大と戦い、当時3年のDeNA・山崎康晃投手(23)に抑えられ、頂点を逃した。10日(DeNA戦)は雪辱を期すチャンス。昨季新人王右腕を完膚なきまで打ち砕き、開幕スタメンを手繰り寄せる。

 高山が見据える開幕スタメンの椅子。だがその前に、絶対倒さなければいけない宿敵がいた。昨季新人最多の37セーブを挙げ、新人王に輝いたDeNA・山崎康。10日に雪辱の機会が訪れる可能性があるが、シーズンを通しても打ち崩さなければいけない相手だ。

 「抑えが出てくるのは向こう(相手)が勝っているか、引き分けかの場合だと思います。そういう投手を打たないと試合には勝てないので、しっかりと打っていかないといけないと思います」

 13年秋の明治神宮大会決勝。当時大学2年の高山は「2番・中堅」で先発出場し、亜大に立ち向かう。先発の九里(現広島)に1三振1四球。そして、2番手で登板してきたのが山崎康だった。

 一進一退の攻防の中、直球にバットを真っ二つに折られる遊ゴロ。次打席は、変化球にタイミングを崩され一ゴロに倒れた。「真っすぐは速いですし、落ちる球もいいボールを投げてきますね」。チームは1-2で敗れ、全国制覇の夢を絶たれた。苦い記憶は、今でもくっきりと脳裏に刻まれている。

 悔しさを糧にバットを振り込み、東京六大学通算安打記録を更新し、131安打を積み上げた。あの敗戦があったからこそ成長することができた。宿敵は、今年も九回に君臨するはず。10日に対戦することがあればその借りを必ず返す。シーズンへ、悪いイメージを植え付けてみせる。

 この日は甲子園の室内練習場で調整し、フリー打撃などで調整した。オープン戦はここまで5試合に出場して打率・316と好調。聖地では、高3年春のセンバツから14試合連続安打中と無類の勝負強さを誇っている。

 「試合では、積極的に自分のプレーをすることを考えています」

 開幕まで、オープン戦は残り9試合。金本監督は「まだまだ競争というスタンスは持っているので」と厳しい目で見続けていくつもりだ。宿敵を撃ち、一気に開幕スタメンを引き寄せる。高山の心は燃え上がっている。

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