良太616キロ!アニキも兄も超えた

 阪神・新井良太内野手(32)が23日、広島市内のトレーニングクラブ「アスリート」で自主トレを打ち上げた。計26回のウエートトレーニングで開幕4番を務めた13年の自己最高ボディーを復元。下半身強化のレッグプレスでは同ジムで前例のない616キロで屈伸し、スクワットでは広島の兄・貴浩の制止を振り切るように重負荷で強化を重ねた。腰痛を患い、憂き目を味わった昨季の雪辱を期す。

 頭部の血管がマックスまで拡張し、良太の顔面はみるみる真っ赤になった。下半身の強化種目レッグプレスの重量は計616キロ。バーベルに円形の重量プレート16枚=405キロ(器具本体50キロ)をつけ、不足分の負荷を同ジムでトレーニングするDeNAの渡辺(80キロ)と豊島打撃投手(81キロ)に依頼。2人が器具に馬乗りになった状態で両脚を隆起させると、14度目の屈伸で「もう、無理っ!」と、呼吸を荒らげた。

 新井良「強化箇所は全部です。2カ月間、体を一からつくり直す気持ちでやってきた。もう一度、上半身、下半身すべてを強化したい。去年はみすぼらしい体だったので…」

 腰部に深刻な痛みを抱えた昨季は重負荷のウエートトレーニングが制限され、下半身主種目のスクワットから遠ざかった。今オフも万全を期し、腰の負担をわずかでも軽減するため取り入れたレッグプレスで、アスリート門下最重量を計測。金本監督の師匠でもある同ジムの平岡代表は「体重が違うので比較はできないが、600キロは金本も新井(貴浩)も無理」と証言した。

 シーズンオフの拠点にするアスリートでの自主トレは昨年11月28日から計26回に及んだ。スクワットの種目は古傷の再発を気遣った兄・貴浩から「少し加減しろよ」と制止されるほど、負荷重量を限界までアップ。平岡代表から「サイズ的には今までで一番大きいし、数値も一番。打球の質も全く違ってくると思うよ。13年(のシーズン前)よりいい」と、お墨付きを得た。

 13年と言えば良太が開幕4番を務め、年間14本塁打したシーズン。序盤に不慮の故障で登録抹消されるなど全試合出場はかなわなかったが、ブリーデン、田淵、今岡に並ぶシーズン球団最多3度の満塁本塁打を記録したのも、この年だった。

 新井良「自分(のアピールポイント)は打撃。強い気持ちを出して、がむしゃらに、泥くさくやっていきたい。ポジションは、アピールする立場なのでどこでも準備する」

 昨季93キロだった体重は現在101キロ。復元した球界屈指の肉体で、良太が雪辱に挑む。

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