ドラ1高山“同郷”ふなっしーと入寮

 阪神の新人6選手が6日、西宮市の球団寮「虎風荘」に入寮した。ドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=は地元・千葉県船橋市の非公認キャラクター、ふなっしーのぬいぐるみを持参。プロでの活躍と、愛する地元を全力でPRする決意を固めた。新人合同自主トレは8日から鳴尾浜でスタートする。

 入寮を前にしたこの日の午前、高山は東京駅で立ち止まっていた。新幹線の出発時間は刻々と迫る。目の前の売店には、地元の名物キャラクター・ふなっしーのぬいぐるみ。「悩みましたね」。手に取り、ゆっくりと財布のひもを緩めた。愛する地元への貢献を夢に描く男が、ゆるキャラを持参して虎風荘の門をくぐった。

 「同じ船橋市ですし、僕は船橋で育ってきたので。少しでも活躍すれば、船橋の地名も取り上げられると思います。どうなるかわかりませんが、僕の野球をやっていきたいです」

 思わず表情が緩んだ。クールな性格からは想像できないカワイイぬいぐるみ。「僕もそう(自身のイメージとは違うと)思います」。悩んだ末、入寮の相棒に選んだのは故郷を象徴するマスコット。「目立ってナンボ」とプレー以外の面でのアピールも求めている金本監督の言葉に応えた。ふなっしーとの入寮は、とてつもないインパクトがあった。

 究極の夢プランはお立ち台で共演を果たすこと。6月7日からは、千葉・QVCマリンフィールドでロッテとの交流戦が組まれている。故郷への気持ちを全力プレーで表現し、大活躍で錦を飾りたいところだ。

 レギュラーへの道は厳しいが、高山には挑む覚悟がある。技術的な向上はもちろん、その後押しをする新しい“武器”も検討中だ。

 東京六大学リーグ新記録となる通算131安打を放った際に使用していたバットから、30~40グラム重いバットを数種類発注。「自分が一番使いやすい物を探していきたいです」。重量が増えれば飛距離は伸びる。金本監督から長距離砲として期待されているだけに必死だ。

 8日からは、鳴尾浜で新人合同自主トレが始まる。昨年10月に右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の手術を受け、リハビリ中の高山は別メニュースタートが濃厚。それでも、焦ることはない。16年は「ニュー高山」で勝負!そんな姿を、虎風荘の部屋から“同郷”の相棒が見守っている。

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