掛布2軍監督「虎の3軍構想」提案へ

 阪神・掛布雅之2軍監督(60)が17日、年明けに予定されている坂井オーナー、金本監督との会談の席で、以前から考えを巡らせていた「虎の3軍構想」を提案する可能性があることを明かした。

 この日のアジア・ウインターリーグ韓国戦(台湾洲際)の試合前、巨人選手の視察に訪れた巨人・堤GMと対面。来季から正式に発足する3軍の話題になりその考え方に共感した。

 「もう年間90試合で回す準備を整えているということだった。高橋由伸監督の野球が新しくスタートしている感じだよね。僕がどうこう言う立場ではないけど、球団としてどう考えていくかだよね」

 選手寮の増設や首脳陣、スタッフの拡充など環境面で大きな壁はある。それでも「競争意識」の大切さを選手に伝える掛布2軍監督は、その必要性を強調。また現在、阪神の育成選手の置かれている状況に懸念を示した。

 「育成選手は試合に出る機会が少ない。『ゲームを経験しないと、成長するのは難しい』と(坂井)オーナーも言っていたよ」

 育成・原口の今季2軍戦出場は59試合。チームトップの112試合に出場した北條とは歴然の差だ。チーム底上げのヒントは3軍制度にある。台湾の地でより考えが深まった。

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