藤浪、タイトルよりCS勝ち取る!

 阪神・藤浪晋太郎投手(21)が3日、甲子園での指名練習に参加。先発する今季最終戦の4日の広島戦(甲子園)に向けて、調整した。勝てば、チームとしてはCS進出が決まり、個人としては最多勝のタイトル獲得の可能性も残る。あと6イニングに迫っている年間200イニング到達も視界に入れながら、自身8連勝中の甲子園で黒田との投げ合いに挑む。

 自力で3位でのCS進出を決められるかどうか。締めくくりの大一番は、藤浪に託される。今季最終戦となる143試合目。結果次第で個人タイトルの行方も左右されるが、藤浪が見据えるのはそこじゃない。チームに勝利を近づけるために投げる。それだけだ。

 「チームとして大事なゲームになると思います。自分にできることは限られてるので、考えすぎずに、普通に投げられれば大丈夫だと思うので、しっかり投げることを考えていきたい」

 重要なゲームであっても、深くは考えない。今季、広島には4戦1勝2敗で防御率が3・00。黒田との投げ合いは4月25日以来となる。その時は、藤浪の内角球が続いたことに黒田が激高。乱闘寸前の騒ぎになったが、それも過去のことだ。

 現時点で最多奪三振のタイトルはほぼ確定。最多勝争いは、4日に勝てばトップの前田に並ぶ15勝となるが、強いこだわりはない。「取れたらいいですけどあくまで個人のこと。取れたらラッキー、ぐらいで」。重要視するのは、あと6イニングで到達できる200イニングの大台だ。

 「タイトルより、そちらの方がモチベーション的にはあるかなと。200は一つの節目なんで。しっかりとイニングを投げられたらいいなと思います」

 達成すれば、阪神では昨年のメッセンジャーに続く記録であり、日本選手に限れば11年の能見以来となる。先発としてシーズンを通して貢献してきた証しでもあり、思いは強い。チームの勝利を目指す戦いは、そのまま個人の目標にも重なる。この日はキャッチボールやダッシュなどで調整した。

 「優勝というモチベーションがあった中でのところなんで(気持ちの持ちようは)難しい」と藤浪。優勝を逃した悔しさ。喪失感もある。ただ、今季限りで退任の和田監督と、引退を発表している関本にとっても、一つの区切りとなる一戦だ。4日でラスト、にはしたくない。勝って、チームと共に次のステージへと駆け上がる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス