西岡「1番DH」で17日実戦復帰

 右肘内側側副じん帯損傷からの復活を目指す阪神・西岡剛内野手(31)が、17日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)で約4カ月ぶりに実戦復帰する。「1番・DH」で出場し、左打席のみで2、3打席に立つ予定。リーグVの切り札となる存在だけに、和田豊監督(53)は早期1軍復帰に期待を寄せた。

 逆転優勝のキーマンとなる男が、戦場に帰ってくる。4カ月ぶりの実戦復帰。ヤクルトを1差で追う猛虎。残り14試合。戦力の増強は夢を手元に引き寄せる。西岡が和田構想を広げる。

 16日は屋外でフリー打撃を行い、左打席で26スイングし、柵越え1本放った。スタンバイOKだ。「あした分かる」。西岡は、短い言葉に強い決意をにじませた。

 17日の西岡の起用法について、古屋2軍監督は「2、3打席出る。左だけじゃないかな。右は厳しいんじゃないか」と説明。左打席のみの出場になる予定で、まずは実戦感覚を取り戻す場となる。

 西岡は、5月22日のDeNA戦で右肘を故障し、リハビリを行ってきた。8月に本格的な打撃練習を再開し、同月末にキャッチボールを始めた。戦線離脱していた期間が長かっただけに、期するものがあるだろう。

 西岡の実戦復帰を心待ちにしていたのが和田監督だ。1軍復帰を逆算して想定する2軍での打席数について「メドはない。待っているようなあれじゃない。待っていたら(シーズンが)終わるだろう。剛もそういう気持ちでいると思う」と早期復帰に期待した。

 ただし、右打席も立てるようになってからが昇格の前提だ。「剛の中で明らかに状態も気持ちも整えばということになる。気持ちは相当入っていると思う。あとは気持ちと体が一致してくるか。それが早ければ」。西岡の強い思いは把握しており、早期に準備を整えて1軍に戻ってきてほしいのが本音だ。

 10年ぶりリーグ制覇の最終兵器となる西岡。関本と並ぶ代打の切り札・狩野と上本が故障で離脱していることに加え、左の代打は駒不足。1日も早い西岡の昇格が待たれる。

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