勝負強いデ!福留泳ぎながらも巧み打

 「交流戦、ソフトバンク5-3阪神」(11日、ヤフオク)

 歓喜に沸くソフトバンクナインには目もくれない。阪神・福留は無表情で三塁ベンチへ引き揚げた。同点適時打は勝利に結びつかなかった。ただ、完敗ムードを変えた価値ある一振り。12日からのオリックス3連戦につながる快音だった。

 打線は先発・武田を攻略できず、七回までわずか2安打。2点を追う八回は、開幕から19試合連続無失点の五十嵐が登板した。

 徐々に近づいてくる敗戦。それでも打線は反発した。鳥谷、柴田の連打などで1死満塁。この日、最大のチャンスで背番号8は打席に立った。

 「みんながつないでくれたチャンスだったので、自分としても後ろへつないでいこうという気持ちだった」

 初球の148キロはフルスイングで空振り。2球目の148キロもファウル。「受けに回っても仕方ない。積極的にいこうと思っていた」。フルカウントまで持ち込んで迎えた7球目だった。外角直球をミート。三遊間を破る同点の2点適時打となった。

 五十嵐には昨年の日本シリーズで2打数無安打に抑えられたが、シーズンでは“カモ”だった。この試合まで25打数9安打、打率・360、3本塁打、8打点。06年以来となった公式戦での対戦で、またも相性の良さを見せつけた。

 ソフトバンクには初戦こそ完敗を喫したが、2戦目以降は接戦を演じた。「あそこまでいったら勝てればよかったけどね。でも、終わったことは仕方ない。またあしたも試合はある。切り替えていきたい」。昨季の日本一でパ・リーグ首位を追いつめたように、決してチーム状態は悪くない。ベテランはナインの背中を押すように言葉に力を込めた。

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