マートンV打&猛打賞!久々“賛”デー
「交流戦、阪神4-1日本ハム」(7日、甲子園)
完全復活はもうすぐだ。阪神のマット・マートン外野手(33)が今季4度目の猛打賞となる3安打2打点と大活躍。5月は日曜日に1勝もできなかったチームに、4月26日以来のサンデー白星をもたらした。
打の主役は上機嫌だった。マートンは開口一番、声をはずませた。「ノウミサン、グッドジョブ、トゥデイ!!」。快勝の興奮を抑えることもなく、笑顔で投の主役・能見をたたえた。
決勝打を含む3安打2打点。3度の快音は、全てに意味があった。初回2死は右前打を放つと、ゴメスの右中間二塁打で先制のホームを踏んだ。同点の五回2死一、二塁は勝ち越し左前適時打。3点リードの七回無死二塁も、中堅左へダメ押し適時二塁打を放った。
5月26日の楽天戦以来、今季4度目の猛打賞。打率が2割前半を推移した絶不調は脱したが、打率・255だ。「感覚はよくなってきていると思う」と振り返ったように、まだまだ本調子ではない。
「今年はなかなかストライクゾーンに来ないことが多い。打撃が後ろ向きになって、守りに入ってしまうこともある」
不調時はモットーの平常心を見失った状態が続いた。試合では審判の判定に不満をあらわにし、ボール球に手を出す悪循環。練習でも通常ならフリー打撃は右方向への打撃から始めて、徐々に引っ張るスイングへと移行するが、そのルーティンまでも崩れていた。
自分を見つめ直し、軌道修正してきた。フリー打撃では通訳に携帯電話で打撃フォームの動画を撮影してもらったこともあれば、判定に不満な態度もほとんど見せなくなった。成果は徐々に結果として表れており、「攻撃的にやっていくことを続けられれば、結果はついてくる」と前向きな姿勢も取り戻した。
今季は猛打賞翌日は通算11打数1安打で打率・091。和田監督は「きょう一日で終わらずにあす、あさってと続けてくれれば」。安定した打撃を見せてこそのマートン。完全復活が待ち遠しい。
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