鳥谷 笑顔なき1500試合連続出場

 「阪神0-10広島」(9日、甲子園)

 節目の大記録を迎えても大敗では阪神・鳥谷に笑顔はなかった。この試合でプロ野球史上3人目の1500試合連続出場。衣笠、金本という球史に残る偉大な先輩に続いた。

 「1試合でも多く続けられるように頑張ります」

 始まりはルーキーだった04年9月9日のヤクルト戦(甲子園)。特筆すべきは連続試合出場の内、1485試合で先発出場しているところ。2010年5月には右手人さし指の突き指で先発出場できない時期もあったが、故障と呼べるものはこのくらい。あとは消化試合で数試合、若手に譲った程度。猛虎の遊撃の位置を一人で守り抜いてきたと言っていい。

 この日はジョンソンに苦戦。初回の1死二塁で遊ゴロに倒れると、五回には無死一塁から左中間を破ろうかという当たりをロサリオの好捕にあった。4打数無安打でチームも完封負けに終わり、「アウトになったらしょうがない」と多くを語ることはなかった。

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