大和“突貫工事”和田監督ら付きっきり

 阪神・大和外野手(27)が24日、西宮市内の鳴尾浜での1軍練習で打撃面の「突貫工事」に取り組んだ。和田監督からも直接指導を受け、1時間以上も打撃練習に費やした。オープン戦では思うような結果を残せなかったが、過去2年いずれも猛打賞を記録している得意の開幕戦で、この日の成果を示す。

 できる限りのことはやる。和田監督以下、首脳陣からの熱を感じながら、大和が懸命にバットを振った。場所や練習法を変えながら、1時間以上も打撃練習に費やし、開幕に向けた「突貫工事」で汗を流した。

 「監督と打撃コーチに言われていることは一緒。それをしっかりやるだけです」

 広田神社参拝後の鳴尾浜で、まずは他の選手とは別で、関川打撃コーチと2人で室内に約40分。「それ(上下のバランス)を確認してました」と大和。持ち込んだバランスボールを使って練習したもようで、関川コーチは「上と下のバランスが合ってきている。スイングの軌道も良くなってきている」と復調の兆しを感じていた。

 さらに屋外でのフリー打撃後は、和田監督から身ぶり手ぶりを交えて下半身の使い方の指導を受けてティー打撃を行った。和田監督は「土台がしっかりしてなかった。最後のティーで少し、感じというか顔がパッと変わった。ちょっと変化があった」と振り返る。スタートダッシュを狙う上で「開幕男」の大和の復調が誰もが望むものだ。

 オープン戦は17日のDeNA戦を最後に、19日から4試合で10打席無安打と不調が続いた。ただ、開幕スタメンを飾った13、14年は、いずれも猛打賞を記録。開幕戦で発揮される無類の強さを知るだけに、スタートダッシュを狙う指揮官からの期待も高い。

 「今苦しむのは決して悪いことじゃない。シーズンのための生みの苦しみというか。彼が出て鳥谷がかえすのも一つの得点パターンだから」と和田監督。開幕まであと2日。大和も「良くなってきていると思います」と話す。好転の感触はつかめつつある。大きな信頼を背に、自分を信じて打席に立つだけだ。

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