びっくり茶髪!呉昇桓投球もイメチェン

 阪神・呉昇桓投手(32)が今季初実戦となる10日の広島とのオープン戦(甲子園)から「沈むツーシーム」を投じる考えであることが9日、分かった。昨季後から開発に取り組んできた新たな武器を積極的に投げ、開幕までに完成させる。また今年のオープン戦の登板数は3、4試合に抑え、連投もしない方針。8日初披露した茶髪のヘアスタイルとともに、守護神は「イメチェン」で2年目のシーズンに挑む。

 着用していた帽子を取ると、輝く髪が軽やかさを感じさせた。「1回やりたかったので」。8日に人生で初めて茶色に染めた髪を披露した呉昇桓が、いよいよ登場する。いくつかの変化を施しながら、15年の戦いに向けた調整が本格化する。

 「(今後は)何回かゲームで投げると思うので、一つずつ確認したいことを、確認していきたい」

 守護神にとって、10日の広島戦が初実戦となる。キャンプを通じて打者に投げたのは、2月18日に打撃投手を務めたのが最後。もちろん、その間は試合に投げていなかっただけで、2年目の今季に向けた準備を着々と進めていた。その一つが「沈むツーシーム」だ。

 昨年は石直球とスライダーを軸に投球を組み立てて、39セーブを記録。日本シリーズに進出したチームに大きく貢献した。ただ、同時に落ちる球の必要性も感じたため、昨年も投じていたツーシームを、動きながらシンカーのように斜めに沈むようにマイナーチェンジ。ブルペンで練習を重ねてきていた。

 「オープン戦では多めに投げて、バッターの反応を見てみたい」と呉昇桓。今季の新たな武器を、オープン戦から積極的に投じていって打者の反応を確かめる。それはセ・リーグ相手であっても関係ない。限られた登板機会をできるだけ生かしていきたいからだ。

 10日の広島戦が初実戦の右腕。中西投手コーチは、オープン戦は3、4試合の登板かという問いに「そんなもんだな」と見通しを明かし、「(連投は)ないな。本人の調整を考えて」と話した。昨年のオープン戦では6試合に登板して連投もしたが、今年は登板数も減らして連投もなし。2年目で日本に慣れたこともあり、自身の調整を優先させる。

 この日は全休だったため、初実戦を前にリフレッシュした守護神。「いつもと同じ気持ちで試合に投げます」。相手を抑えることに変わりはなくても、アプローチは昨年とは違う。誓うのはチームの優勝。変化を見せるのは外見だけじゃない。

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