横山「感覚つかんだ」開幕1軍へ上昇

 阪神のドラフト1位・横山雄哉投手(21)=新日鉄住金鹿島=が2日、鳴尾浜で今年2度目となるフリー打撃に登板。一二三と西田に対し52球を投げ、安打性の打球は5本だった。7日の教育リーグ・オリックス戦(鳴尾浜)での実戦登板に向け、ドラ1左腕が徐々に状態を上げている。

 ブルペンで23球を投げた横山は、決戦に挑むかのような目つきで鳴尾浜のマウンドに上がった。開幕1軍への挑戦はここから-。気温7度、寒風吹きすさぶ中でのフリー打撃登板。計52球の手応えはしっかりとあった。

 「低めに投げられたので、この前より良かったですね。思ったより抜け球も少なかったですし。充実した一日でした」

 一二三へは直球を主体に投げた。「打者に対して試合のように腕を振って投げました。感覚をつかんだかなと思います」。29球中、安打性の当たりは4本。直球に一定の手応えをつかみ、次のステップへ進んだ。

 西田に対しての20球目。セットポジションに入ると、右足の上げ幅を小さくして本塁方向へ踏み出した。「ランナーを想定しながら投げました。クイックも大丈夫そうですね」。頭の中で二塁走者を描き、二塁へ視線も向けた。西田には23球を投げ、安打性の当たりは1本に抑えた。

 2軍キャンプ中の2月23日に初めてフリー打撃に登板し、24球を投げた。そこから中6日で、投球数は倍以上に増えた。フリー打撃前のブルペン投球と合わせて、この日は今年最多の75球を投げた。香田2軍投手コーチは「前より自分の投げたい球が投げられていた」と評価。左胸鎖関節の炎症で出遅れたが、ここへ来て大きく上昇カーブを描いている。

 一方で課題も口にする。「変化球が高めに浮くので、そこを修正していきたいです」。スライダー、カーブともに大きく抜ける球が目立った。「真っすぐを生かすためにも、変化球ですね。社会人時代も的を絞られたときに打たれていたので」と話した。

 次は実戦初登板となる3月7日の教育リーグ・オリックス戦(鳴尾浜)。結果を積み重ね、目標とする開幕1軍をつかみ取る。

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