大和「ほぼ決まり」上本バット導入へ

 阪神・大和外野手(27)が2日、新バットの導入を決意した。この日、契約メーカーのスラッガー社に上本博紀内野手(28)と同モデルを発注。色、素材、形状、重量…すべて選手会長と同じ相棒で15年シーズンに臨む。

 3月27日の開幕戦まで1カ月を切ったタイミングで大和が決断した。神戸から新幹線と在来線を乗り継ぎ香川・丸亀へ向かう道中、「僕の中ではほぼ決まり。それでいくと思う」とバットの変更を明かした。

 打撃改造に取り組んだ沖縄キャンプ中、上本に借りたバットで快音を奏でた。対外試合は2月13日の韓国・サムスン戦(練習試合)から6戦連続安打中で、通算打率は・381。多くの打席で上本モデルのバットを使った。自身のものより10グラムほど軽量で形状も異なるが、重視したのは「感覚的なもの」。結果が伴ったことが変更を後押しした。

 朝から甲子園で居残り組の練習に参加した大和は従来のバットで調整に励んだが、3日のソフトバンクとのオープン戦は「上本バット」で打席へ向かう。キャンプ終盤、インフルエンザに感染。帰阪が遅れたが、平田ヘッドコーチはこの日「明日は大和を使う」とスタメン起用を明言した。先発は昨季日本シリーズ第3戦で7回無失点に封じられた大隣。大和も2打数2三振を喫しただけに再戦は望むところだ。

 「1軍でバンバン投げている投手とはまだ対戦していない。この時期にハイレベルな投手と対戦できることはありがたいし、今の段階でどの程度通用するか確かめたい」。難敵左腕は感覚を養うには極上の相手。病み上がりの大和が新相棒で全快の号砲を鳴らす。

2023-11-05
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