阪神・藤井が１０日、ファイテン社主催のトークショーに出演。今年３９歳を迎える熟年捕手にとって進退をかけて臨むシーズンにもなるが「引退はしない」と宣言した。

　男前な誓いだった。今年初めて公の場に現れた藤井は元日から始動したことを明かした。梅野とのレギュラー争いについて「（球団に）僕が先発で出る構想はないと思う」と客観的に分析したが、「出る準備をする」と正捕手の座を奪う意気込みはうせていない。現役を何歳まで続けたいか。そう問われると「いつまでもやりたいですよ。僕は引退はしない」と言い切った。

　この日は約３００人のファンを前に藤浪とトークショーを行い、体調維持の話題に「若いときは痛くても気合で何とかするという気持ちでやってきたけど、今年はきちんとサプリメントをとるようにする。クビがちらつく年やけど、戦力になる」と疲労蓄積による故障を防ぐため補助食での延命を心掛け、医療的見地で年齢と戦う。

　「自分から辞めるような選手じゃない」。かつて藤井はこう話していた。ユニホームを脱ぐときはクビを宣告されるとき。自身で限界を設けず、生涯健康体を目指してラストイヤーを遠ざける。