遊撃サバイバル!若虎にアピール指令

 阪神・平田勝男ヘッドコーチ(55)は14日、来春のキャンプで遊撃の定位置争いが若手を含めてのサバイバル戦になる可能性を予告した。鳥谷敬内野手(33)が海外FA権でメジャーに移籍すれば空白となる遊撃の定位置。すでに秋季キャンプで大和外野手(27)が遊撃に挑戦しているが、平田ヘッドは若虎にもチャンスを与える方針を明かした。

 海外FA権を行使した鳥谷の動向は現在も不透明な状況だが、もしメジャーに移籍すれば、ぽっかりと空く遊撃の定位置。そうなればチームにとっては大ピンチだ。しかし平田ヘッドは、あえて前向きに捉えた。「アピールする絶好のタイミングだよ」。若虎にレギュラー獲りのチャンスがあることを訴えた。

 07~10年、13~14年と計6年間、2軍監督として若手育成に尽力を注いだ平田ヘッド。「全てを知り尽くしている」と若手の技量、人間的なことまで把握している。早く1軍の舞台で活躍してほしいというのが親心。鳥谷の動向次第だが、遊撃のポジションが空けば、西田ら若虎が台頭し、奪ってほしいという気持ちはある。

 「若い子は上(1軍)で経験しないと。1軍のピッチャーを体感しないとわからないこともあるからね。ケガ人とか出たときに、西田もそこですぐ(定位置を)取れるかどうかだよ」

 遊撃を狙うライバルには西岡や大和らもいるが、西田は「ショートを取りに行くという気持ちは強いです」と真っ向からサバイバル戦に挑む構えだ。また、U21ワールドカップでともに戦った北條にも平田ヘッドは期待しており、「確実に成長している」という。「シーズン143試合あるんだからチャンスはあるよ」。春季キャンプやオープン戦だけでなく、シーズン中も若手の実力を見定めていくつもりだ。

 平田ヘッドは85年、日本一のチームの遊撃レギュラーとして活躍した。「吉田監督に厳しいノックを受けてね。岡田さんともかなりやった」。だからこそ、「こだわりはあるよ。自然と厳しくなるよね」と激しいサバイバルになることを宣言。その中で“教え子”たちが勝ち取ることを願っている。

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