岩崎よ、低めダメよ~!中西C珍助言

 「阪神秋季練習」(9日、甲子園室内)

 阪神の秋季練習が9日、甲子園室内練習場で行われ、中西清起投手コーチ(52)が岩崎優投手(23)に直球の“低め禁止指令”を出した。岩崎独特のストレートを最大限に生かすための措置。11日に甲子園で行われるTG連合-MLBオールスターとの試合で、同タイプのカブス・和田をお手本に来季の飛躍を目指す。

 投手の常識を覆す指令が出た。本来、プロでは低めの制球力を持つ投手が一流といわれる。だが岩崎は逆。“低め禁止令”を出した中西投手コーチは「岩崎の球筋は低めに投げるとたれてしまう。打者のベルト付近で勝負した方が球威がある。特徴なんで消さないように」と言う。

 実際にシーズンでも高めの直球でファウルや空振りを奪うシーンが目立った。逆に直球が低めに集まる際は打ち込まれるパターンに陥った。「線を引くような直球というか、角度がつかずにライン上に伸びてくる」と中西コーチが説明するように、腕の振りが独特で他の投手とはボールの軌道が違う。

 似たタイプとしてカブス・和田の名前が挙がる。直球の最速は145キロ前後ながら、独特なフォームとボールの軌道で打者をほんろうした。そのレベルに到達するまで課題となるのが変化球。「フォーク、チェンジアップの精度が課題と言ってある」と中西コーチは明かす。

 本人も「自分の持ち味は消さずに、他のボールは低く。変化球は低めに集めた方がいいので」と語った。11日にはMLBオールスター入りしているお手本・和田が甲子園に来る。一流左腕の姿に、来季飛躍のヒントが隠されている。

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