鳥谷ブルージェイズ浮上 守備力を評価

 海外FA権の行使が確実な阪神・鳥谷敬内野手(33)の獲得に、トロント・ブルージェイズが興味を示していることが10月31日、分かった。同球団は内野手が手薄な状況で、ダン・エバンス統括本部長がCS、日本シリーズを視察。一方で阪神は宣言残留を視野に、全力で引き留めを図っていく。

 メジャー挑戦の夢が現実のものへと変わりそうだ。海外FA権の行使が確実な鳥谷の獲得に、トロント・ブルージェイズが興味を示してることが関係者の話で明らかになった。今季まで川崎が在籍したア・リーグ東地区の球団が、獲得調査を本格化させているもようだ。

 今オフのメジャー市場ではFA内野手の人材が乏しい状態にあり、内野すべてのポジションを守れる鳥谷の存在は魅力的。慢性的な内野手不足に悩まされているブルージェイズは、CS、日本シリーズとダン・エバンス統括本部長が視察。シーズン中から高い守備力とメジャーの連戦に耐えうる体力に高い評価を与えていた。

 かつては大家が在籍し、川崎は明るいキャラクターでトロントの人気者になった。日本人選手の受け入れに実績があり、本拠地となるロジャース・センターは全面人工芝の球場。総天然芝のグラウンドには数々の日本人内野手が適応に苦しんできた。その不安が軽減されることは、メリットの一つと言える。

 この日、博多駅で取材に応じた南球団社長は「本人からそういう話があったとは聞いている。(メジャーを)選択肢に入れてということだった。権利行使?そういうことでしょう」。鳥谷から口頭で、海外FA権行使の意向を伝えられていることを明かした。

 ただ球団としても鳥谷は不動の3番・遊撃手であり主将。流出となれば10年ぶりのリーグ制覇へ、チーム構想の見直しを迫られることになる。欠かすことのできない存在だけに、南社長は「宣言残留が理想。全力で慰留します。(他のFA保持者の中で)鳥谷が最優先になる」と明かす。

 本人はこの日、福岡から空路で帰阪。近日中にも再度、話し合いの場が設けられる予定だ。

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