藤浪 初戦G倒任せた!中4日6戦目も

 阪神の藤浪晋太郎投手(20)は14日、先発の大役を任される15日のCSファイナルS初戦に向けて、甲子園の全体練習に臨み、最終調整を行った。練習後はナインとともに東京に移動。普段とは異なり、ピリピリした雰囲気を漂わせていた。

 藤浪が巨人と対戦するCSファイナルS初戦に先発することが確実となった。さらに最終戦までもつれた場合には、プロ初の中4日で6戦目に先発する可能性もある。ファーストS初突破を決めたチームの勢いを、若き右腕が加速させる。

 午前11時から甲子園で行われた全体練習。藤浪はキャッチボールの後、メッセンジャーとともに報道陣立ち入り禁止の屋内ブルペンに入った。その後、藤浪1人、グラウンドに姿を見せると、ショートダッシュ数本の調整で練習を切り上げた。

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 いつもリラックスモードの藤浪が、珍しくピリピリした緊張感を漂わせた。当初はファースト3戦目に先発予定だった。2試合でファイナルS進出が決まったため、当初先発予定だった岩田に代わり、初戦を任される。

 ファイナルSの先発について中西投手コーチは「(巨人との)相性、状態、球場との相性、成績、将来性、登板間隔、トータルだ」と説明。いくつも用意されたプランの中から今季巨人戦2戦2敗、防御率4・50ながら、1年間先発ローテを守り、自己最多11勝をマークした藤浪に白羽の矢が立てられた。

 1年前のリベンジを果たす絶好の機会だ。昨季はファーストS初戦に抜てきされたが、広島のエース・前田との投げ合いに敗れ涙をのんだ。あれから1年、成長した姿を披露する舞台が整った。

 重要な一戦だ。リーグ覇者の巨人に1勝のアドバンテージがあるため、初戦勝利でタイに持ち込みたい。CSファイナルSでの伝統の一戦は初めて。プレッシャーをはねのけ、若きエースが日本一へと続く道を切り開く。

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