ゴメス、4番の存在感や好打&激走
「中日7‐2阪神」(6日、ナゴド)
苦しむ猛虎打線。固く閉じられた得点への扉をこじ開けるのが4番の務め。この日の阪神・ゴメスはチャンスメークと走塁で、勝利への思いを体現した。
2点を追う六回だ。1死一塁の場面で難敵・山井から右前打で好機を演出。そしてマートンの左前適時打で1点差とし、なお1死一、二塁。ここで今成の一、二塁間を破る安打で二走・ゴメスが一気に本塁を狙う。微妙なタイミングかと思われたが、好判断で同点のホームを駆け抜けた。
「常にチームの勝利のために、全力でプレーすることを心がけている」。それがゴメスの口癖だ。二回には先頭でフェンス直撃の中越え二塁打。四回には冷静に四球を選んで出塁。ともに得点にはつながらなかったが、献身的な背中が、今季の猛虎を支えている。
敗戦に試合後は険しい表情のまま。だが何度も「何とか勝ち抜いて、優勝をしたいんだ」という思いを口にした。厳しい数字が並ぶ。それでも猛虎の主砲は、あきらめずにバットを振り続ける。
