虎が中島を調査「打点稼げるの魅力」

 阪神が米大リーグ・アスレチックス傘下の2Aミッドランドに所属する中島裕之内野手(32)の獲得調査に乗り出していることが25日、分かった。西武時代には通算打率・302、162本塁打、738打点の数字を残した和製大砲。すでに球団関係者が中島に近い関係者と接触を図っており、移籍市場が活発化する今オフに向け、徹底的に恋人を調査する。

 常勝軍団結成に向け、阪神が今オフも補強に動く。ターゲットに絞ったのは、前西武でアスレチックス傘下の2Aミッドランドに所属する中島だ。打点を稼げる日本人野手をポイントに定め、本格的な獲得調査に踏み切った。

 長く思いを寄せてきた恋人だ。球団内では中島が海外FA権を行使してアスレチックス移籍を決断した12年オフから、獲得を熱望する待望論が根強くあった。移籍初年度の昨年、球団関係者が視察に訪れたのも、熱意の裏付けだ。

 「地元出身(伊丹市)だし、打点を稼げる勝負強さが一番の魅力。日本に戻ってきても、十分に通用すると踏んでいる」と球団関係者。すでに中島に近い関係者とコンタクトを取るなど、獲得調査も本腰を入れた段階に入っている。

 西武時代の09年から3年連続で90打点以上を稼ぎ、11年にはキャリアハイとなる遊撃手としては史上2人目の100打点を挙げた打棒の持ち主。メジャー移籍後は活躍の場が与えられておらず、2年契約(3年目は球団オプション)が切れる今オフに触手を伸ばす。

 メジャー昇格の夢を今も抱き続ける中島だが、親しい知人に「日本に戻ることも含めて、自分にとって何がベストな選択なのかを考えます」と、来季の日本球界復帰も視野に入れていることを伝えている。

 すでに阪神以外にも複数の日本球団が獲得調査に乗り出すなどライバルは多い。球団は今後、年俸などの金銭面に加え、住環境などの付帯条件も整え、争奪戦に備える考えだ。

 同じ遊撃には鳥谷がおり、二塁には戦線離脱中の西岡と、上本が著しい成長を見せ、三塁にも今成、新井良らが顔を並べるが、打点は鳥谷の60が日本人選手最多という実情がある。戦力のダブつきではなく、さらに打線に厚みを持たせるという観点に立ち、中島獲得で常勝軍団の構築を狙う。

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