鶴岡、菅野撃ちV打!守って好リード
「阪神1-0巨人」(11日、甲子園)
低く!九回2死、走者なし。打席に村田。阪神・鶴岡はミットを地につけ、最後まで一貫したメッセージをメッセンジャーへ送り続けた。この日、17個目のゴロが二塁へ転がると、大歓声に押され笑顔でマウンドへ駆け寄った。
鶴岡が攻守で連敗阻止の立役者となった。守ってはメッセンジャーの完封を好リード、打っては二回1死一、三塁から、詰まりながらも中前へ運ぶ、決勝打となる先制打で援護した。防御率リーグトップ、勝率10割を誇った菅野に土をつけ、満足げな表情で甲子園、2度目のお立ち台に上がった。「打たないとランディに怒られるので…」。36歳のヒーローは隣に立つ198センチ助っ人を見上げながら、頬を緩めた。
初回、全球直球で3者凡退に仕留めた。力で押した立ち上がりを振り返り「あれはランディ(の選択)。僕も意外だったし、向こうも迷ったと思う」と、メッセンジャーの勝負勘を重視。巨人打線を翻弄(ほんろう)した。二回以降は変化球を交えながら低めを要求し続け、ゴロアウトを誘発。あえて奪三振王の肩書を封印させた。
「三振を取れるような打線ではない。一発だけ気をつけようと思っていた」。右翼から左翼へ吹く強い浜風を目視し、逆風となる左打者へは内角球が重宝した。八回になっても直球は2度、150キロを計測。「足に打球が当たって大丈夫かと思ったけど、普通に投げていたので」。五回に村田の打球が右足に直撃しても動じない右腕を鼓舞し、たたえた。
「強い体」といえば、トレーナー陣の鶴岡評だ。阪神移籍後、まだ一度もマッサージを受けたことがない。手嶋トレーナーは「昔から、そうだと聞いています。頑丈な選手」。DeNA、巨人時代から、弱みを見せない「鉄人捕手」だという。
たくましい扇の要が、故障者に泣く虎の窮地を救う。
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