伊藤和、今季最長3回ハツラツ無失点

 「阪神1‐6広島」(1日、甲子園)

 聖地でも虎のK腕が、その威力を発揮した。六回から登板した阪神・伊藤和は、今季最長となる3回を無失点。3奪三振の好投をみせた。

 六回2死三塁から、堂林への初球がワンバウンドに。梅野が体を張って本塁突入を阻止。「球も走ってなかったし、腕も振れてなかった」とバタついた投球を反省。それでも相棒に助けられると、七回からは波に乗った。

 堂林と菊池を直球、チェンジアップで2者連続空振り三振。3イニング目も勢いは衰えない。1死後、粘る広瀬を138キロの低め直球で空を切らせた。

 「どんな展開でも関係ない。0に抑えることだけを考えた」

 1軍昇格後、劣勢のマウンドが続く。その中で、計8回を投げ11奪三振。最大の武器である直球を中心に、実力を示し続けている。

 人生初の甲子園でのナイター登板も経験した。少し緊張もあったようだが「次からは大丈夫です」と笑顔。Kを並べ続ける背番号92は、これからも虎党を魅了し続ける。

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