ドラ4梅野3連弾!虎のおかわり君誕生

 「阪神春季キャンプ」(3日、宜野座)

 タテジマのおかわり君誕生‐。阪神ドラフト4位の梅野隆太郎捕手(22)=福岡大=が3日、フリー打撃で超ド級の破壊力をサク裂させた。3連弾を含む12本の柵越えで、和田監督の度肝を抜いた。群雄割拠の捕手戦争に新星が殴り込みだ。

 オレンジ色のバットにはじかれた打球が、次々に外野フェンスを飛び越えた。滞空時間の長い長距離打者特有の放物線。捕手陣ダントツの飛距離。梅野が自慢のパワーを存分に発揮した。

 「気をつけてくださぁーい」。外野を守るアルバイトの声が何度も響いた。3連発を含む計12本のアーチ。特筆すべきは、左翼までの距離が通常より遠い本塁右側のケージから、左翼席に4発も打ち込んだ点だ。

 梅野がケージを移動するたび、和田監督も動きをともにした。角度良く舞い上がった打球の行方を見守る指揮官の顔が何度も上を向いた。視線を独占したフリー打撃。充実度を物語る梅野の人懐っこい笑顔が広がった。

 フリー打撃前、和田監督はティー打撃中に注意を与えていた。「ちょっとティーのやり方が間違っていたんでね」。キャンプ初日からは、あえて触れなかったが、よりよい打撃をするための前段階としての基本を教えた。効果はてきめんに表れた。

 「一番遠いケージからでも放り込んでたもんな。捉えた時の飛距離とパワーがある。西武のおかわり君のようなポイントで打つから、よく飛ぶよね」。4度も本塁打キングを獲得した西武・中村と梅野の姿を重ね合わせた。

 ネット裏の目も光った。「今のキャッチャーはどの球団を見ても、おっつけたり、しぶといバッターは多いんですけど、久々に4番を打てるキャッチャーが出てくる予感がします」と広島・井生スコアラーは、城島の再来をにおわせた。

 「飛距離には自信があるんで。コーチからも今のポイントで打てば、距離は出るからと言われました」。サブグラウンドでの特守を終えた梅野は、心地よい疲労を感じながら、頼もしい言葉を残した。

 投内連係で指示を出す態度、ブルペンで投手に言葉を掛けるしぐさなどは、とても新人とは思えないほどの貫禄がある。藤井、鶴岡、清水がリードする正捕手争いに新星が割り込む。

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