西岡が悲願Vへ公約!聖地勝率7割超え

 阪神の西岡剛内野手(29)が8日、大阪府吹田市内のグラウンドで大和、日本ハム・中田らとの合同自主トレを公開した。チームの優勝を最大の目標に掲げ、昨季は借金1に終わった甲子園での勝率7割超えを公約。2年契約の最終年となる今季は昨季以上に力強くけん引していく意気込みだ。

 西岡の両手に巻かれた何重ものテーピング。まだ合同自主トレ開始2日目ながら、オフの激しいトレーニングを物語っていた。「2年契約の最終年で結果を求められる立場。個人成績よりもチームとして勝ちたい。その一心」。そのためのビジョンは、はっきりと見えている。

 移籍1年目で虎を変えた男が提言する。「去年はホームグラウンドで(星を)落としすぎた。借金1っすか。やっぱりホームで7割くらい勝てるようにすれば、優勝できると思う。総合的に見れば巨人が強いかもしれないけど、そのゲーム(巨人戦)でも絶対に勝ち越す」と言い切った。

 2位となった昨季は甲子園で28勝29敗3分け。対照的に優勝した巨人は本拠地・東京ドームで貯金18を積み上げた。昨シーズン中から本拠地で勝つ重要性、重さを訴えていた西岡。「やっぱり自分たちのグラウンド、自分たちのファンの前で勝つことが一番ですから」。多くの期待を集める本拠地で勝ってこそ、強さの証明だ。

 だからこそ「良いときは背中を押してくれるけど、ミスれば、ため息に変わる。自分も実際に去年やってみて、重圧もあると思うけど、ため息もファンの声援だと思わないといけない」とメンタル面の重要性を説く。歓声から変わったため息を、1プレーで再び歓声へと変えられるか。気持ちの強さがなければ、甲子園のグラウンドでファンを魅了することは不可能に近い。

 逆に甲子園で勝てれば、敵地で臆する必要はなくなる。甲子園で勝率7割以上を達成したのは03年が最後。同年から11年までは9年続けて甲子園では勝ち越していた。それだけに、聖地での強さを取り戻すことが覇権奪回への確かな道筋となる。

 「無理と言われてもいい。大げさと言われるかもしれないけど、チームとして勝てていないわけだから。自分のやれることをしっかりやる」と力を込めた西岡。大きなため息にも、重圧にも負けない屈強なチーム。その姿勢をトップバッターとして示していく。

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