呉昇桓、年間通じ活躍へ序盤は1回限定

 阪神・中西清起投手コーチ(51)が22日、大阪市内の商業施設「WISTE」で行われたトークショーに参加。新守護神の呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)の調整や起用法にブレーキをかけた。韓国時代は開幕直後からイニングまたぎや連投をこなしてきたが、一定の制限を設ける方針。年間を通して活躍してもらうため、調整法も相談しながら見直していく。

 “韓流仕様”にストップがかかった。序盤からのイニングまたぎ、最大6連投も辞さない覚悟を示していた呉昇桓。実際にサムスン時代は最長4イニングを投じたこともあるが、中西投手コーチは「(シーズンの)序盤はない。1イニング限定になる」と起用方針を示した。

 連投についても「もちろん連投はあるだろうけど、それが何連投になるか。制限は設ける」と明言。今年、ストッパーへ転向した久保には、シーズン序盤は最大3連投までと決めていた。韓国での経験があるとはいえ、呉にも序盤はイニング数、登板数に一定の制限を設ける方針だ。

 またキャンプでの調整についても「5日間あれば4日間はブルペンに入ると言っていたけど、それは少し多すぎるという話をした」と言う。今月中旬に来日した際に、和田監督、黒田ヘッドコーチとともに会食。その場でこれまでの調整法やトレーニングの仕方をヒアリングした。

 「打撃投手やシートも結構、好きだと言っていた。ある程度、そこらへんはキャンプに入ってから。肩肘の状態を見ながら」と現時点での構想は第1クールでブルペンに入って立ち投げを行い、第2クールで捕手を座らせる予定。実戦については「沖縄にいる間には一度、投げる。そこも相談しながら」と明かす。

 すでに呉昇桓はグアムで、かつてヤクルトに在籍した林昌勇らと自主トレを開始している。主に走り込みとウエートトレを中心に体づくりを行っており、チームよりも先に沖縄へ入ってキャッチボールで肩を仕上げていく予定だ。

 今年、守護神不在に悩まされた事情からも、呉昇桓の離脱だけは避けなければならない。慎重に、慎重に‐。首脳陣も韓国最強ストッパーのはやる気持ちを抑えていく。

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