教育係は任せてください。阪神・北條史也内野手（１９）が１０日、鳴尾浜で強化指定練習に参加。ドラフト２位・横田慎太郎外野手（１８）＝鹿児島実＝の指導役を買って出ることを明かした。年明けに入寮する唯一の後輩に、プロの心得をきっちり教え込んでいく。

　先輩の自覚は、すでに芽生えている。「いろいろと僕が教えていかないとダメですね」。新人入団会見から一夜明け、後輩について問われると照れながら答えた。同じ高卒新人の野手。１年前は西田に“プロのいろは”を学んだ。今度は自分が教える番だ。

　横田に真っ先に教えること。少し考え真顔で「１５分前行動」と答えた。練習、食事、遠征先での行動など「１０分前には先輩がそろうので、１５分前には行動しておかないと」

　ささいなようだが、社会人として時間を考えて行動することは大事なこと。かわいい後輩に、基本から教えていくつもりだ。

　唯一の後輩ができる。感想は「普通ですよ」と言いながらも、うれしさは隠せなかった。「背は高いんですよね」、「足が長い？顔も長いんですか」。報道陣に次々と逆質問。新聞でしか知らない後輩に興味津々だった。「（指導は）優しくします」と話した先輩は、初対面を心待ちにしている。